« 『女のしんぶん』(2012年5月25日号)連載・たたかう女たち(2)昭和シェル石油の柚木康子さん | トップページ | 『社会新報』2012年5月30日号「ひと」欄にもやい理事長の稲葉剛さん »

不正なのは生活保護の巻き上げの方

今朝のワイドショーで生保の不正受給額が増加し、金額も鰻登りということをやっていました。悪質業者が、ホームレス状態にある人に受給させて保護費の大半を巻き上げるという例が紹介されていたのですが、これについては巻き上げることが不正なだけで、そもそも保護費としての支出はすべき額です。

偽装離婚をして、収入のない母子世帯として受給しながら、実態は結婚生活が維持されているとか、生活保護受給中に事業で儲けたのに受給を続けたという、全体からいえば少ないケースを強調して、「不正受給の総額」には、悪質業者のまきあげという本来支出されるべき額を合算して紹介するのは数字のトリックなのでは。

不正受給は事実としてあるけれど、生活保護受給者増加の原因というほどの影響はない。そこをたたくことに労力を割き過ぎても、本来すべき対応が遅れるだけです。

生活保護受給者の数が増加して、福祉事務所のワーカーさんが1人で100人から150人を担当することになって、ていねいに生活状況の把握ができないという意見も紹介されていました。それは、その通りで、ものすごいご苦労だと思います。労働基準監督署の監督官と福祉事務所のワーカーさんは、まともな待遇で倍に増員して、プロの仕事ができる条件を整えてほしいです。

ただし、その増員に必要なのは天下りの警察OBではありません。必要なのは、一人ひとりの生活してきた歴史から、健康状態から、したいこと、できること、できないことをていねいに把握して、一緒になって、どうやって生活を立て直し、その人なりに社会に参加しながら、生活の質を上げていけるかを考えられるプロフェッショナルです。

こんなに大変なことになっている福祉事務所を新たな天下り先にしようとは、そっちの方がよほど税金ドロボウではないでしょうか。

|

« 『女のしんぶん』(2012年5月25日号)連載・たたかう女たち(2)昭和シェル石油の柚木康子さん | トップページ | 『社会新報』2012年5月30日号「ひと」欄にもやい理事長の稲葉剛さん »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1009128/45401961

この記事へのトラックバック一覧です: 不正なのは生活保護の巻き上げの方:

« 『女のしんぶん』(2012年5月25日号)連載・たたかう女たち(2)昭和シェル石油の柚木康子さん | トップページ | 『社会新報』2012年5月30日号「ひと」欄にもやい理事長の稲葉剛さん »