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2012年3月

NPO法人もやい10周年おめでとうございます

もやいの10周年記念イベントに参加しました。あたたかい、いい集まりでした。懇親会では、リレートークで自由と生存の家として発言させていただきました。

思い出すのは、2008年の半ばだったか2009年の初めだったか、生活相談が激増して、もやいがパンクしそうだから、生活保護関連関連の相談はもやいを紹介するのではなくで各団体が申請同行できるようになってほしい、という稲葉さんや湯浅さんたちの呼びかけで、福祉事務所への申請同行の講習会が行われたこと。私もそういった場に参加したり、湯浅さんの『本当に困った人のための生活保護申請マニュアル』を手にしながら、申請同行をするようになりました。

やってみて、団交ができるなら、申請同行はできる、もっと早くやればよかったと思ったものです。それから自由と生存の家実行委員会(現在、一般社団法人)を作って、2009年2月に非正規雇用・不安定雇用でも助け合って住まう「自由と生存の家」という住居確保の事業を始めて、家、生活保護などの制度活用、労働案件の交渉・解決と、不安定...雇用のワンストップ的対応ができるようになりました。

自由と生存の家の事業を始めた理由のひとつに、生存を支えると同時に闘う基盤を整えたい、ということがありました。働く場で理不尽な扱いを受け、組合に入って交渉・争議などをして闘えば勝てるとしても、非正規雇用で、低収入で、貯金がないなど、闘いを維持する基盤がないと、闘うことが難しいからです。

非正規雇用で比較的若い世代が中心の個人加盟の労働組合として、必然的に住宅を確保する、生活保護の申請同行をする、といった取り組みもしながら、労働組合としては当然に労働案件に取り組み、もやい同様に「とっちらかった」なかで、この5年ほど突っ走ってきました。

さて、非正規雇用でもフリーターでも、働いていて困ったことがあったら相談できるところがあるということは、雨宮処凜さんの本などのおかげもあって以前よりは知られるようになりました。しかし、そんな駆け込み寺、もしくは駆け込み寺プラス居場所だけの存在でいいのか、労働組合として。そんなことも考えていました。

この間、私が関心を持って力を入れているのは、非正規雇用でも有期雇用でも、在職で(今居る職場で働き続けたまま)労働条件をよくする取り組みです。思いを同じくする人のなかには、駆け込み寺から砦へと表現する人もいます。

今日、もやいの集いに参加させていただいて、自分は、もやいのみなさんが懸命に張っているセーフティネットの、もうすこし上、というか雇用寄りのところに、仲間と網を張っていこうと、改めて思いました。そこを持ち場と心得て、もやいのみなさんの負担軽減に、すこしでも役立ちたいと思います。

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特に関西の方へ シンポジウム「アメリカの労働運動の最前線」

大阪市立大学の柏木宏さんからのご案内を転載します。関西の方、ぜひどうぞ。

シンポジウム「アメリカの労働運動の最前線」のお知らせ

 アメリカの労働運動といっても、日本ではあまりなじみがない人が大半でしょう。時折、耳にするニュースといえば、日米貿易摩擦に関連して日本に対する圧力団体として登場するくらいです。しかし、アメリカには、企業と厳しく対峙し、労働者の権利を守り、拡張していこうとする運動が存在しています。1990年代後半からは、組織化を推進するために、労働組合の資金の多くを投入するとともに、組織化の対象となる企業の背後の資本や関係企業、政府などに圧力をかける運動形態、いわゆるコーポレート・キャンペーンが採用され、数千、数万の労働者が一挙に組織化されるという成果が報告されるようになってきています。大阪市立大学大学院創造都市研究科都市共生社会研究分野では、このコーポレート・キャンペーンの第一人者、UNITE-HEREの副委員長であるLee Striebさんをお招きして、以下のようなシンポジウムを開催します。シンポジウムは、逐次通訳つきで行います。お忙しいとは思いますが、ぜひご参加下さい。

★日時
2012年3月30日(金)午後6時30分~9時
★場所
大阪市立大学大学院 梅田サテライト108教室
大阪駅前第2ビル6階:JR北新地駅真上
★基調報告
Lee Strieb 
International Vice President, UNITE-HERE
★司会
柏木 宏
大阪市立大学大学院 教授
……………………………………
参加無料、予約は不要。どなたでもご参加いただけます。
お問い合わせ:E-mail: info@co-existing.com
主催:大阪市立大学大学院創造都市研究科都市共生社会研究分野

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『社会新報』2012年3月21日号「ひと」欄に柚木康子さん

『社会新報』2012年3月21日号「ひと」欄に柚木康子さんをご紹介する記事を書きました。

ILO条約違反申立勧告をテコに男女賃金格差是正をめざす

「賃金差別裁判が可能なのは、ある程度恵まれている人。裁判とILO勧告の成果を女性全体、非正規雇用で働く人に広げたい」と語るのは、全石油昭和シェル労働組合の副執行委員長で、昭和シェル石油を提訴(2010年12月和解で地裁判決確定)した男女賃金差別裁判の原告の一人でもある柚木康子さん(64)。昭和シェル石油を今年1月退職するまで、在職の組合役員として、社内の女性差別是正のため尽力してきた。
 同社では、70年代半ばに第二組合が作られ、活動妨害や第一組合の役員が遠方へ配転させられるなどの組合差別が行われる。柚木さんは、「暴力的に組合をつぶそうとする会社のやり方が許せない」と感じて、第一組合で闘ってきた。(以下は、記事をご覧ください)

社会新報編集部の田中さんがツイッターで記事を紹介してくださいました。https://twitter.com/#!/minorucchu/status/180222093370212352

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知の回廊 第85回「新時代の雇用創造」

恩師の松丸和夫先生が監修された番組がアップされています。ご本人も登場しています。

知の回廊 第85回「新時代の雇用創造 -地域から日本の元気を取り戻す-」
http://www.youtube.com/watch?v=xcQMAOMG97Q&feature=share&noredirect=1

「雇用は人間社会で人間が生かされているという状態だと思っている。生かされているというのは、生活し、活用されていること。人間は、自分が生かされていると思うとがんばれる。不要だと思えば生きていくのがしんどくなる。人が生かされる社会では自殺も減っていくのではないか。自殺予防の最大の課題は、人々が生き甲斐を持って生きられること。大変な課題だが、その原点に雇用を置くべき。働きがいのある社会が私の原点。」(松丸和夫先生)

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在職・分会交流会 非正規雇用・有期雇用でも仲間を増やして職場を変えよう!

在職・分会交流会とは
非正規雇用・有期雇用でも大丈夫。仲間を増やして職場を変えよう!

 在職・分会交流会は、フリーター全般労働組合などの組合の有志を中心として、職場で感じている不満や実現したい要求をざっくばらんに語り合ったり、職場で個人・分会として要求実現に向けて闘っている仲間の経験を聞き、交流することを目的とした集まりです。主に在職労働者の組織化を目指し、正社員でも非正規雇用でも、職場で組合を作って、働きながら職場を変える仲間を応援します。残業代不払い・賃金切り下げ・雇用不安のある方、待遇を改善したい方、ぜひご参加を。

■連絡・問い合わせ
[Eメール]union.kumonoami@gmail.com
※内容が会社側に漏洩することがありますので、会社、職場のPCからは、メールを送らないでください。

在職・分会交流会 http://d.hatena.ne.jp/kumonoami/

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『社会新報』2012年3月7日号「女性」欄にILO100号条約勧告報告集会の記事

『社会新報』2012年3月7日号「女性」欄にILO100号条約勧告報告集会の記事を書きました。

国内の男女賃金差別に関する三つの裁判判決が、ILO100号条約(男女同一価値労働同一報酬条約)に違反している、という申立に対し、2011年11月にILO理事会から条約の適用実施に問題があるとする内容の「結論と勧告」が出されました。このILO勧告を受けて、2月8日、申立を行った労働組合などが、参議院議員会館で院内報告集会を開催しました。

日本で女性の賃金差別について裁判闘争を行ったユニオン・ペイ・エクイティ、商社ウィメンズユニオン、全石油昭和シェル労働組合と、労働分野の女性差別問題に取り組む均等待遇アクション21の共催です。

日本では、男女同一賃金原則を定めた労働基準法4条で性差別賃金を禁止しており、男女で同一価値の労働には同一の報酬を払うことを定めた条約ILO100号条約も批准しています。しかし、司法も監督行政も、担当職務や職種、雇用管理区分が異なる男女の賃金格差には労働基準法4条をほぼ適用していません。

 男女間の賃金格差が、性に中立的な職務評価基準の適用なしに労働基準法4条に違反しないと判断することは、ILO100号条約に違反する――というのが申立の趣旨。これに対し、ILOの条約勧告適用専門家委員会、総会・基準適用委員会、申立審査委員会のすべてにおいて、「適用実施に問題がある」という結論が出されました。

早稲田大学大学院教授の浅倉むつ子さん、当該3訴訟の代理人を務めた弁護士の中野麻美さん、前ILO労働側理事の中嶋滋さんの発言内容については、紙面をご覧ください。

Ilokiji

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