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『社会新報』2012年2月22日号「ひと」欄に『フツーの仕事がしたい』監督の土屋トカチさん

『社会新報』2012年2月22日号「ひと」欄に『フツーの仕事がしたい』監督の土屋トカチさんをご紹介する記事を書きました。

 ドキュメンタリー映画「フツーの仕事がしたい」が、DVDブックとして旬報社から発売されました。月552時間もの長時間労働を強いられていたセメント輸送運転手が、労働組合に加入。会社関係者が母親の葬儀場にまで押しかけてくるほどの常軌を逸した組合つぶしに遭いながら、「フツー」の労働条件を獲得するまでを描いた作品です(2008年発表)。

 監督の土屋トカチさんは、撮影中、会社関係者から煙草の火を押しつけられながらも、当事者の一員となって果敢に撮影を続けました。背景には、ご自身の経験がありました。

「働いていた映像制作会社で、ある日、社長から全員フリー(ランス)になってくれと言われました。体よく放り出そうとしようとしているのは明らか。社長をぶん殴ろうか、会社に火をつけようかと思い詰めたのですが、我に返って、知人に紹介された個人加盟の労働組合に加入して交渉、解決金を支払わせました。そのお金で、ビデオカメラを買って、次の仕事につなげてきたんです」。(土屋さん)

それまで土屋さんは、労働組合にあまりいい印象は持っていなかったそうです。というのも、工場の下請け労働者として働いていたときに、正社員だけが加入できる組合があって、下請けのことはお構いなしで、組合掲示板に貼ってあるのは、旅行や社内販売の案内ばかりだったのを見ていたから。いい道具でも使わなければ腐る、特に若い人に、日本の憲法や労働組合法で保障された労働組合を再活用してほしい、とおっしゃっています。

私は、高校などに呼んでいただいて、労働法の使い方をお話するときに、これだけは覚えておいてくださいと「簡単にクビにはできない」「社長が正しいとは限らない」「働く条件は変えられる」と三つのことをお伝えしています。三つ目には、「仲間と力を合わせて」という続きがあります。この『フツーの仕事がしたい』を見れば、働く上での問題と向き合い、労働組合の仲間とともに実際に働く条件を変えていく過程がよくわかります。

働いて生きていく力をつけるのに役立つので、働き始める前の人にもぜひ見てほしい作品です。この春卒業される方へのプレゼントにおすすめしたいです。

DVDブック『フツーの仕事がしたい』旬報社 定価3360円 ガイドブック付

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