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大沢真知子さんの『日本型ワーキングプアの本質』で

大沢真知子さんの新著『日本型ワーキングプアの本質』(岩波書店)でインタビューにお答えしています。

第8章「希望の経済学」の一部をご紹介します。

清水 ただ、経済的な問題だけでは語れないところがあって、(自己責任と)責めているひとは、自分が明日どうなるかということに対して楽観的すぎると思うんですよ。労働相談を受けていてわかってきたんですが、責めるひとって自分なりにがんばっているとおもっているひとで、それ自体は尊敬すべきことなんですが、その見返りにがんばれないひとを見下すという視線を身につけている。そうすると、今度はその視線が自分に返ってくるんですね。いまは明日どうなるかわからないような雇用状況じゃないですか。安定した企業に入ったつもりでいても、ロックアウト解雇といって、突然会社から追い出されてしまうということがおきています。会社に余裕がなくなってきているんですね。働いているひとに対して極端な対応をしがちになってきています。自分は業績を上げているから大丈夫だとおもっていても、高い給料を払わなければならないことが会社の負担になってリストラされてしまうこともありうる。自分が悪いわけではなくても、パワハラを受けて、うつになり、突然会社にいけなくなることもあるんですね。いま、明日がどうなるかわからないということにおいては正社員も非正社員も違いがなくなっています。だからきつい状況にあるひとを責めない方が自分のためだとおもうんです。

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コメント

その通りだと思うなあ。

投稿: 攝津正 Tadashi SETTSU a.k.a. "Linda" | 2010年6月10日 (木) 18時31分

攝津さん
ありがとうございます!

投稿: しみず | 2010年6月12日 (土) 01時07分

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