『中日新聞』『東京新聞』2018年9月16日朝刊<家族のこと話そう>でご紹介いただきました

『中日新聞』『東京新聞』2018年9月16日朝刊<家族のこと話そう>でご紹介いただきました。プレカリアートユニオンのような活動をするに至ったきっかけを家族との関わりに遡ってお話しました。聞き手は、「生活部記者の両親ダブル介護」http://www.chunichi.co.jp/article/feature/doublekaigo/list/
を連載中の三浦耕喜さんです。三浦さんは、自ら過労で倒れた経験があり、両親を介護しながら、また自身がパーキンソン病を抱えながら働いている「わけあり人材」であると公言して「わけあり人材」を活かせる職場にすること、長時間労働の撲滅を訴えています。http://www.chunichi.co.jp/article/feature/newswotou/list/CK2017010802000221.html

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201809/CK2018091602000190.html
東京新聞 2018年9月16日
【暮らし】<家族のこと話そう>理不尽な父から学んだ ブラック企業と闘う労組委員長・清水直子さん

<誰でも一人から加入できる労働組合で、不安定な労働や生活を強いられる仲間と一緒に、働く人に理不尽を強いる会社を相手に闘っています。二月には、大きな労使紛争となった「アリさんマークの引越社」で知られる引越社と全面和解を実現しました。おかしいことはおかしいと声を上げる。そして、自分の周りをより良くしていく。ある意味で、父親との関わりを通じて学んだのかもしれません。

 家は、群馬県のリンゴ農家。戦争中に祖父たちが開墾したものです。父が勤めを辞めて専業農家になると、祖父のように工夫できず、家は貧乏になっていきました。父は、ままならなさを人のせいにすることで精神の安定を保っていたようで「おまえのせいだ」「誰が食わせてやっている」と母をなじりました。

 父が母を責める理由は、まったく理不尽なものでした。農家の嫁である母は、朝から晩まで働きづめなのに自分で自由にできるお金を持てません。対抗する力がなく、食事を減らし、やつれていきました。そんな母がもどかしくても子どもとしては何もできない。悔しかったです。

 しかし、高校生になったある日、私の背丈も父に近づき、力でねじ伏せられない自信が付いたのですね。いつものように父が母をなじった時、私は割って入って言いました。「お母さんは働いているじゃないか。人のせいにするな。恥ずかしくないのか!」>

記事の続きは『東京新聞』『中日新聞』のウェブサイトでご覧いただけます。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201809/CK2018091602000190.html
http://chuplus.jp/paper/article/detail.php?comment_id=583248&comment_sub_id=0&category_id=442

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『まんがでゼロからわかる ブラック企業とのたたかい方』(旬報社)出版

佐々木亮、大久保修一著、重松延寿まんが『まんがでゼロからわかる ブラック企業とのたたかい方』(旬報社)が出版されました。マンガが面白い!ワークルールを学ぶテキストにもお勧めです。
http://www.junposha.com/book/b370853.html
ヤバイ、この会社、真っ黒だ……

恋人との結婚を控え、意気揚々と転職を決めたカズマ。
しかし、そこは底なし沼のようなおそるべきブラック企業だった…。
世間を騒がせた「アリさんマークの引越社事件」をモチーフに、
オリジナルストーリーまんが&実用解説で、ブラック企業のさまざまな手口と、
それに立ち向かうための知識(ワークルール)と手法をゼロから教えます。

1章 人食い蜘蛛たちの王国 ———差別的な採用面接
2章 はたらきバチの嘘 ———違法な労働条件
3章 蜘蛛の巣地獄 ———給料減額とプライバシー介入
4章 ひとりぼっちじゃない ———労働組合と立ち上がる
5章 シュレッダー係を命ず ———理不尽な配転
6章 「死刑」宣告 ———解雇とパワハラ
7章 僕は絶対に許さない ———裁判、はじまる

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「トラブルメーカーズ・スクール」ワークショップに参加して/日本労働弁護団発行『季刊・労働者の権利』2018年1月号掲載原稿

清水直子(プレカリアートユニオン執行委員長)

 日本の労働運動に足りないのは、組織化、戦略(的思考)、オルガナイザーと次世代の育成。そして、これらを体系的に学ぶ場だと常々思っていました。
 2007年から非正規雇用が中心のいわゆる「若者ユニオン」の活動に参加し、2012年には労働組合のベンチャーを目指すかのようなプレカリアートユニオンを結成。集団的労使関係を築きにくい、という「若者ユニオン」の限界を越えたい。非正規雇用・不安定雇用・ブラック企業で働く比較的若い世代でも、非正規雇用が当たり前になったからこそ、個別案件の解決に終始するのではなく、職場に仲間を作って働きながら職場を変え、よりよい労働条件を実現したい。困難な仲間の個別の相談に対応し、解決しながらも、数の力で勝つ力を手にしたい。それができる組合を作りたいと、十数人の仲間たちと結成し、6年弱で組合員は350人を超えました。
 個人加盟の労働組合は、組合員300人くらいで頭打ちになり、創立メンバーや専従の高齢化に伴って、縮小するのはなぜか。
 方針が、単なる目標のようになっていて、具体的に、これをしたら、これが実現できるという見込みを持たずに、やるべきだから、とか毎年やっているから、やっているというように見える。
 労働組合、特に闘っているといわれる合同労組やユニオンは、次世代の担い手を仲間のなかから育てられず、限界集落ならぬ「限界組合」化しているのではないか。
 経営戦略の本はたくさんあるのに、労働運動は武勇伝か法律マニュアルばかりで、戦略や戦術を体系的に学んでトレーニングできるようになっていない。
 そんな、労働組合、労働運動の課題を解決するために、この3年ほど、組合活動にコミュニティ・オーガナイジングを活かす取り組みをしてきました。アメリカのナショナルセンター、AFL・CIOが組合の活性化にコミュニティ・オーガナイジングを活用していると知ったことがきっかけです(流派がいくつもあるそうです)。コミュニティ・オーガナイジングは、コミュニティの当事者自身が、仲間の力を引き出し、自分たちの力で社会を変える手法で、トレーニングが可能なようにその手法が体系化されています。

 昨年2017年11月に、アメリカの労働団体、レイバーノーツの活動家(ジェーン・スロータさん、レア・フリードさん)を招いて、日本で、職場の組織化を進めるためのワークショップ「トラブルメーカーズ・スクール・ジャパン」が行われました。プレカリアートユニオンも、6人のチームで参加。参加した組合員たちは、「これなら、自分たちで(ワークショップを)できるのではないか」という感想をもちました。
 テキストは、レイバーノーツの『SECRETS OF A SUCCESSFUL ORGANIZER』(『成功するオルグの秘訣』)の一部とのこと。翻訳が日本労働弁護団から『職場を変える秘密のレシピ47』として出版された本です。
 訳者の菅俊治弁護士もいくつかの場で指摘していますが、同書は、組織化を料理に例えています。うまくいくやり方をすればうまくいき、まずいやり方をしたらうまくいかない、人間相手なので、常にうまくいくとは限らないとしても、レシピを学ぶことは大切だ、と。
 ワークショップのプログラムは、コミュニティ・オーガナイジング・ジャパンやミッドウェスト・アカデミーのワークショップとも共通するものがありました。ワークショップはそれぞれ、人はどうしたら動くのか、活動を持続できるのかといった点など、様々な手法に心理学の知識が反映されているようです。
 トラブルメーカーズ・スクールは、戦略面を重視したワークショップを行っているミッドウェストアカデミーのワークショップを簡易にしたような印象を持ちました。
 レシピ、つまりその通りやればできるという具体的なやり方が提示されている。だから、自分たちもやり方を取り入れればできると思えるし、ワークショップもやり方をまとめたテキストがあれば自分たちで提供できるようになると思えたわけです。

 そもそも、職場の仲間にどう声をかけてよいか分からない。そんなときも、よい聞き手になることから始め、相手の(不正義に対する)怒りを使って、何とかしようとする決意を引き出し、不安や無力感を希望に変えるために具体的な対処法や計画を共有し、行動に駆り立て、参加を促すノウハウが示されています。
 経営側のデマに混乱した仲間の厳しい質問への答え方(肯定する、正しく簡略な答えをし、逃げたり推測で答えたりしない、方向転換させる)、上司の反撃に備えて仲間に免疫をつけるための議論の仕方、など、日頃の組合員とのやり取りのなかで、意識せずに行っていることが、体系化されてまとめられています。体系化されているということは、自分が学べるということでもあり、仲間を担い手として育てるときに、教えやすいということでもあります。
 職場のリーダーの見極め方を候補者である5人と数人の女性から選ぶトレーニングは、グループで、あらゆる可能性を想定しながら、真剣に話し合って決めました。ワークショップのテキストには、よいオーガナイザーの資質として重要なポイントが挙げられています。答え合わせをした印象としては、よいオーガナイザーは、すでに組織化をしているものなのだと感じました。
 職場の生産過程や労働者の通路、配置、人間関係を図にするマッピングや、職場の労働者のデータを盛り込んだ名簿化など、時につまみ食い的に活用している手法も、改めて、レシピとして、この通りにすればうまくいくことを、着実にやることが成功への道なのだと思い至りました。

 職場の課題を組織化する際、組織化するのふさわしい課題の選び方のポイントは、コミュニティ・オーガナイジング・ジャパンのワークショップで学んだポイントとも共通していました。多くの人が直面しているか、何かしないではいられないほど深刻に受け止められているか、勝てる課題であるか(勝ち得る根拠のある構想か、現在の力量に見合った構想か)、組合を強化し、リーダーを育てるか。テキストでは、勝つということについて、「勝つためには、意志決定者が『ノー』と言い続けることが困難な状況を作り出し、『イエス』と言わせる必要があります」と説明しています。
 ちなみに、ミッドウエスト・アカデミーの戦略ワークショップでは、「力とは、決定権を握る者に、彼らの好むと好まざるとにかかわらずYESと言わせる能力である」と定義しています。そして、誰が決定権を握るのか、どのようにしてYESと言わせるのかを分析して、戦略を考えていくわけです。ミッドウエスト・アカデミーの戦略ワークショップのことを、講師は、直接行動オーガナイジングと表現していました。
 レイバーノーツのモットーのひとつは、ストライキを含む直接行動を重視することです。力関係で不利な立場にある者が勝つには、決定権者にYESと言わせるには、直接行動は不可欠です。そんな直接行動を含む戦略を選ぶポイントも、目に見えるかといったことのほか、団結が強まるか、楽しいものになるかといったことが含まれています。みんなの力を高めるものであるかが大切なのです。

 直接行動を含む戦術をエスカレートさせていくことを目に見える方法として、活動温度計というものも登場。例として、教員たちが学校のカビ問題を解決するためにとった、小規模グループで集まる、から始まって、宣伝行動を実施する、記者会見する、一斉に会合を退席するというステップが挙げられていました。
「決まった日にスローガンや漫画を描いたTシャツや帽子をかぶる」「ストライキを打つ」「上司についての歌を歌う」「大人数で上司と会う」「ツイッターとフェイスブックのコメントを弾幕のように発信して経営陣を攻撃する」といったたくさんの戦術に加えて、試してみたい行動を次々上げて、活動温度計を埋めていきました。シミュレーションでも楽しいです。
 私たちのようなユニオンと呼ばれている個人加盟の労働組合は、比較的、創意工夫をしながら直接行動をしているところが多いようです。ただし、当事者の数が増え、力が高まっているかを意識して、行動の強さを上げているかを振り返る必要があると改めて思いました。
「トラブルメーカーズ・スクール・ジャパン」で使われていた運動計画作成書は、ミッドウエストアカデミーの戦略チャート図を簡単にしたようなものでした。ちなみに、ミッドウェストアカデミーで戦略を考えるときに使われる戦略チャート図は、A SEED JAPAN、? POWER共編『NGO運営の基礎知識』106ページに掲載されています。
 運動の山場を書き込む折れ線グラフのような図は、コミュニティ・オーガナイジング・ジャパンのワークショップで使われる、タイムラインの図と似ていました。
 ワークショップの全体を通して、具体的な成功事例が上げられており、オーガナイザーでありファシリテーターの組織化の経験が(時に失敗も)語られたのも特徴です。

 私は、料理が得意ではありません。というか、基本ができていないのに、適当な作り方をしたくなってしまい、放っておくと、冷蔵庫の残り物と残り野菜をぶちこんだ謎のおじや(それなりに美味しく食べられないこともありませんが)をばかりを作ってしまいます。
 そんな自分の壁を越えたいと思い、先日、米粉のホットケーキミックス2袋入りを買ってきて、1袋はレシピの通りに作ったところ、写真通りのホットケーキができました。もう1袋は、レシピの基本を外さないようにしながら、残っていたフルーツグラノーラをあくまでも適量をまぜて焼いてみました。美味しくできました。レシピを無視して適当に作るのと、レシピを踏まえてアレンジするのとでは、結果が変わってきます。
 そして、レシピは活用しなければ意味がありません。活用して、楽しく、成果を得て、力を得て、仲間と分かちあってこそのレシピです。
 ちょうど10年ほど前、年越し派遣村に取り組む少し前のことでした。私が、非正規雇用が中心の個人加盟の労働組合の活動に関わるようになったばかりの頃、ある筋金入りのオルグの方から、こう言われました。
「泳ぎを覚えるのに、陸でいくら泳ぎ方を教わっても泳げるようにはならない。泳げるようになりたければ、水に入って泳いでみるしかない。団体交渉をできるようになりたかったら、とにかく団体交渉をやることだ」。
 この言葉を真に受けて、最初の1回は、別の労働組合の方に同行してもらって団体交渉をして、その後は、さらに別の方の団体交渉に同席させてもらいながら、見よう見まねで団体交渉のやり方を学びました。今も学びの途中です。10年前に聞いた言葉は正しかったと思います。コミュニティ・オーガナイジング・ジャパンのワークショップでも、転んでもいいから自転車に乗るチャレンジをすることが大事だと言われます。
 でもというか、だからこそ、労働組合の活動にチャレンジするハードルを下げるために、「俺の背中を見て育て」ではなく、何をどうすると、どんなことができるかを見通すことができ、体系的に学べるようにすることが必要です。精神論とパワハラは関係が深く、組織内のタテの関係とセクハラも関係が深いものです。不合理をなくすことは、労働組合組織内の根深い問題の解決にも役立つでしょう。

 菅弁護士たちのご尽力のおかげで、『SECRETS OF A SUCCESSFUL ORGANIZER』(『成功するオルグの秘訣』)の翻訳本『職場を変える秘密のレシピ47』が世に出ました。
 私たちも同書を活用しながら、日本ならではの法律に合った内容にアレンジしたいと考えています。また、過半数を組織しなくても、誰でも1人でも加入すれば、団体交渉権を得られる日本の素晴らしい労働組合法の強みを生かしつつ、ユニオンショップ協定の下、組合員になった自覚がないまま組合員になるということでもなく、個別の労使紛争の解決に終始して集団的な労使関係を築けないということでもなく、力を持てる組織化に取り組みたいです。
  人間工学や経営工学は、学問として成立しています。労働組合は、人事部でもビジネスでも自助グループでもありません。力を持てる労働組合の組織化の手法も、科学的に研究され、実践され、共有され、学べるようになってほしい。取り組んだことを振り返り、学び合い、励まし合える場がほしい。助け合って闘えるつながりがほしい。
 日本の労働運動に足りないのは、組織化、戦略(的思考)、オルガナイザーと次世代の育成。そして、これらを体系的に学ぶ場です。これができれば、ブレイクスルーするはずです。
 組織拡大は必ずしも、組織化ではなく、仲間の力を引き出し、高めながら、要求を実現、課題を解決する、そんな仲間を作っていくこと。これが実践できれば、職場も社会も変わるはずです。
『職場を変える秘密のレシピ47』を活用した組織化のワークショップを一緒に作ってみませんか。関心のある方は、日本労働弁護団の菅弁護士、今回のトラブルメーカーズ・スクール・ジャパンの呼びかけ人に声をかけてみてください。新しい動きがあると思います。
 

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「コミュニティ・オーガナイジングとユニオン運動」『季刊・労働者の権利』(2016年7月号)掲載

大変ご無沙汰しております。相変わらず、プレカリアートユニオンの専従オーガナイザーとして、ブラック企業と闘う仲間を支えて活動しています。日々、どんなことをしているかは、ツイッター @shimizunaoko               
プレカリアートユニオンのブログ http://d.hatena.ne.jp/kumonoami/
をご覧ください。
すこし古いものですが、以下は、日本労働弁護団が発行する『季刊・労働者の権利』(2016年7月号)に掲載された原稿です。
コミュニティ・オーガナイジングとユニオン運動

清水直子 プレカリアートユニオン執行委員長

 私は、プレカリアートユニオンという個人加盟の労働組合で、執行委員長をしながら専従のスタッフとして働いています。プレカリアートとは、不安定な労働者という意味の造語。契約社員、派遣、パート、アルバイトなどの非正規雇用でも、中小企業やブラック企業など職場でつながりを作りにくい若い世代の正社員でも、不安定だからこそ職場で仲間を増やし、労働条件の向上に取り組むことを目指して2012年4月に数人で結成しました。結成から4年で、現在組合員は250人になりました。ナショナルセンターの連合の構成組織である全国ユニオン(全国コミュニティ・ユニオン連合会)に加入しています。「非正規雇用、若年正社員の駆け込み寺から砦へ」などのスローガンを掲げて、最近では、「アリさんマークの引越社」をはじめとするブラック企業と闘っています。

 プレカリアートユニオン結成の数年前から、フリーターでも水商売でも働く上でのトラブルを相談できる個人加盟の労働組合があるということは、作家で活動家の雨宮処凛さんの本の影響などもあり、ある程度知られるようになったていました。一方、こうした「若者ユニオン」は、個別の労働トラブルに対処する「駆け込み寺」にとどまってしまい、いわゆる集団的な労使関係を築きにくい、という限界もありました。
 働く上でのトラブルについて、会社にお金を払わせたり、謝らせたりして退職するという解決をしても、それ自体はとても意義のあることですが、次の職場もたいていは前と変わらない労働条件。そもそも、別の仕事に就くのも一苦労です。それならば、今の職場で、仲間と力を合わせて、少しでも将来に希望がもてるような条件を獲得するほうがいいのではないか。そんな思いで、非正規雇用が中心の個人加盟組合で活動してきた有志で、「不安定だからこそ組織化をする」にこだわって結成したのが、プレカリアートユニオンです。

 プレカリアート系の労働組合の仲間の多くは、労働や生活の不安定と精神的な不安定の二つの不安定さと向き合っています。また、組合員の多くは、働く期間を短く区切られる有期雇用、派遣など間接雇用の拡大により、使い捨てが前提の仕事を転々としてきたため、職場で丁寧に仕事を教わることで徐々に仕事ができるようになり、自信や意欲を持つ、という循環から縁遠くなっています。
 一方で、簡単な指示だけで要求に応えることが求められる。その上、中年になっても親が死んでも収入が上がる見込みがありません。そんな経験や先行きの見えなさから、気持ちが不安定になりやすかったり、人を信頼しにくい仲間もいます。後輩の同級生が何人もオレオレ詐欺に関わっていた、とこぼす仲間もいます。
 ストライキで交通機関が止まったのなんて見たことがない人ばかり。それでも、労組の活動が、交渉によって自分のおかれた状況を変えられる、仲間と力を合わせて奪われたものを取り戻すことができる、と実感できる場にもなってます。

 2012年設立直後の5月、当時、反貧困ネットワーク事務局長を務めていた湯浅誠さんを招いて、設立記念シンポジウムを開催しました。プレカリアートユニオンは、設立大会で、「雇用不安を背景とした全体主義に流されないための情報・時間・空間・収入の確保」も目標に掲げました。シンポジウムで湯浅さんは、大阪で橋下徹大阪市長ら維新の会が選挙で支持を広げた理由について、「民主主義の空洞化・形骸化」と「民主主義のしっぺ返し」があるとして、こんな話をしてくれました。
「誰かもっとうまく決めてくれるやつはいないかと、政治家に幻想と幻滅を繰り返した結果として、橋下大阪市長らが支持を得ている。労働組合や市民団体などの組織が、組織に属さない小さい声をきちんと拾わずに軽視してきたことの影響もあるのではないか。」
「民主主義の空洞化・形骸化、民主主義のしっぺ返しに対応するには、このユニオンもそのひとつだが、社会の様々なところに結びつきを作り、非正規の不安定雇用問題、正社員の過酷な労働の問題に共通の課題を見いだしながら解決していくような取り組みが重要。寄り添い型でそれぞれの状況にあったサポートや問題解決を行い、対応を蓄積することが、結果的には社会を強くする。どんな人が立候補しても振り回されない社会を作ることになると思う。」

 また、設立時の執行委員長は、一般社団法人自由と生存の家の代表を務めており、私も昨年まで、ここが運営する家の管理人をしていました。自由と生存の家では、給料が安く雇用が不安定な非正規雇用でも安心して住める住居を確保しようと、四谷三丁目に自由と生存の家というアパートを借り上げて運営しています。周辺家賃相場より安く、連帯保証人なし、敷金は毎月積み立てるという方法をとっていて、入居者さんの必要に応じて、労働相談、生活相談、制度利用の支援をしています。
 労働と生活のワンストップ的対応をしながら、一方的な救済をするのではなく、労働市場でよりよい条件を実現するように集団的労使関係を築くことを目指しているわけです。
 とはいえ、設立からしばらくは、どんな方法で、組合員自身の力を高め、組合の力を高めればよいのか、模索が続きました。

 今、プレカリアートユニオンでは、コミュニティ・オーガナイジングの手法を取り入れ、現場の組合員の闘う力を強め、リーダーを育てています。例えば、この2年ほど、NPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン(COJ)が行う、2日から2日半ほどのワークショップに、役員のほぼ全員が参加しています。
 COJは、日本でコミュニティ・オーガナイジングの手法を広めて社会をよくしようと取り組んでいるNPO。代表の鎌田華乃子さんは、アメリカのハーバード大学ケネディスクールでコミュニティ・オーガナイジングを教えている、マーシャルガンツ博士から、コミュニティ・オーガナイジングを学んだ人です(アメリカのコミュニティ・オーガナイジングには、ガンツ博士のほかに、いくつもの「流派」があるそうです)。

 また、今年度は、COJ理事を務めるオーガナイザーから、組合として継続的にコーチングを受けています。コーチには、そのために組合員にもなってもらい、相談やミーティングに参加してもらった上で、毎月の執行委員会で「駆け込み寺から砦へ」という、プレカリアートユニオンが目指すイメージの共有のためのミニワークショップを担当してもらったり、思いを同じくする人を仲間にし、結束を高めるためのストーリーの語り方のトレーニングを担当してもらったりしています。
 方針を作るときも、役員と役員希望者でワークショップを行い、我々にとって共に立ち上がる同志は誰か、何を望むのか(大きな目標にたどり着く途中にある明確で計測可能な戦略的ゴールは何か)、勝利を得るためにどんなパワーが必要なのか(同志や我々が持つ資源を目標達成のために必要な力に変えるための戦術)、我々はどんな資源を持っているのか(時間、お金、スキル、関係性など)を話し合いながら、関わる人の力が高まるということを意識して戦略を立てる場をもちました。

 コミュニティ・オーガナイジング(住民組織化)とは、コミュニティのなかで、問題に直面している当事者自身が問題に気付き、当事者のリーダーシップを育てる手法です。アメリカのナショナルセンターであるAFL-CIOが労働運動の再生のために活用していることで知られています。
 COJは、公式ウェブサイトのなかで、コミュニティ・オーガナイジングを次のように解説しています。
「コミュニティ・オーガナイジング(Community Organizing、以下CO)は、市民の力で自分たちの社会を変えていくための方法であり考え方です。」
「オーガナイジングとは、人々と関係を作り、物語を語り立ち向かう勇気をえて、人々の資源をパワーに変える戦略をもってアクションを起こし、広がりのある組織を作りあげていくことで社会に変化を起こすことです。キング牧師による公民権運動、ガンジーによる独立運動、どれも数えきれないほど多くの人々が参加し、結束することで社会を変えてきました。」
「そして、普通の市民が立ち上がり、それぞれが持っている力を結集して、コミュニティの力で社会の仕組みを変えていくのが、COです。市民主導で政府、企業などさまざまな関係者を巻き込みながら、自分たちのコミュニティを根本からよくすることを目指します。」
「COは、『先行き不透明な状況の中、人々が目的を達成できるよう責任を引き受けるリーダーシップ』と言うこともできます。リーダーシップと言うと、カリスマ性のある限られた人にだけ与えられた特別なものと思われがちです。しかし、オーガナイジングでは、人は誰でもリーダーであると考えます。子どもの頃に何度も転びながら自転車の乗り方を覚えたように、行動を起こし、何度も失敗しながら学んでいくのです。」
 移民や貧困層など社会的に弱い立場にいる人々は、その所属する社会に対する意見が政治に反映されにくいので、意見集約と直接的行動を起こすことで弱者の主張を顕在化させ、生活状況や環境の改善を図ることができると考えられています。1940年代にアメリカのソウル・アリンスキーがこの手法を確立させたという解説もあります。

 私は、連合が発行している『月刊連合』の2013年12月号で、AFL-CIOがコミュニティ・オーガナイジングを活用していることを知りました。アメリカの労働運動を研究しているJILPT(労働政策研究・研修機構)の山崎憲さんが、インタビューに答えてこのように紹介していました。
「種がまかれたのは、1995年に就任したスウィーニ会長の時代だ。『組織化を最優先し課題として最大限の資源を投入し、NPOや宗教団体、人権団体などの連携を強化する』との方針を打ち出したことは、日本でもよく知られている。このときスウィーニ会長の問題意識にあったのは、組織率の低下というより、労働組合という組織をいかに再生するかだった。労働組合は元来、参加型組織であり、労使交渉はもっとも身近な民主主義の実践の場だ。しかし、団体交渉を通じた労使関係システムが確立される一方で、一般の組合員が日常的に組合活動に参加する場面は失われ、労働運動からある種の『熱』が失われていった。そのことに強い危機感をもったスウィーニー氏が外に目を向けてみると、労働組合ではない新しい組織が、労使関係システムからこぼれ落ちた移民労働者や非正規労働者の生活を守る活動を初めていた。コミュニティ・オーガナイジングの手法を取り入れ、問題を抱える人々が自ら解決のために行動していく参加型組織が生まれていた。スウィーニ氏には、それがとても光って見えたのだろう。そこと連携しなければ労働運動の再活性化はないと考え、参加を取り戻すための『組織化』に乗り出したのだ。」
 その後、2003年から「ワーキング・アメリカ」という地域組織を作り、スタッフが1軒1軒戸別訪問をして経済や政治の話をしながら仲間を集めて、会員は10年で320万人まで拡大したそうです。

 さらに、「労働組合の原点は、一人ひとりの労働者の声を束にして力にすること。それができていないという切実な危機感があるからこそ、コミュニティ組織と一体化してまるごと労働と生活の問題を解決していこうという発想が生まれた。労働組合は働く人の権利と暮らしを守ると同時に、民主主義を守らなければいけない。一人ひとりが参加する社会を作らなければ、民主主義は壊れていく。政治でも、労使交渉でも、要求実現の源泉は人々の『参加している』という実感だ。かけ声やデモンストレーションだけでは、参加は広がらない。だから、アメリカ労働運動は、試行錯誤しながら、その『参加』という根っこの部分を掘り起こしてきた。」とあるのを読んで、シビれました。「これだ!」と思ったのです。
 2014年4月には、反貧困ネットワークと一緒に、コミュニティ・オーガナイジングで労働運動を活性化する、をテーマにした催しを企画。山崎さんにアメリカの実践を解説していただきながら、COJ代表の鎌田さんにワークショップの導入部分をやってみていただきました。
 さらに、2014年6月には、あのガンツ博士が、連合の招きで日本に来て、「労働問題とコミュニティ・オーガナイジング」をテーマにした2日半のワークショップをやると知って、夢中で参加しました。思いを同じくする人を仲間にし、結束を高めるためのストーリーの語り方、同志が自ら課題に気付くためのコーチング、戦略の立て方……ワークショップに参加して思い知ったのは、手法が体系化されて、誰でも学べるようになっていることの重要性でした。

 私は、1973年生まれのいわゆる「団塊ジュニア」世代。1996年に大学を卒業した就職氷河期の初めの頃の世代です。卒業の翌々年、働くことなどをテーマに取材・執筆する仕事をしようとフリーライターになり、自分より下の世代の雇用状況が年々過酷になるなかで、状況や当人たちへのアドバイスを書くだけでなく、解決する側に回りたいと思ったのが、非正規雇用が中心の個人加盟の労働組合に関わったきっかけでした。当時、同居していたパートナーと別れたばかりで、不安定なフリーライターの原稿料収入で毎月の家賃を払わなければならない心細さのなか、自分自身が、湯浅誠さんがいうところの人間関係の「溜め」、助け合う仲間がほしかったのかもしれません。
 2007年から関わった非正規雇用が中心の労働組合では、本当に貴重な経験を積ませてもらいとても感謝していますが、自己責任論に反発するあまりなのか、「反労働」というような思想信条を同じくする人や働きづらい人が気兼ねなくいられる居場所としての機能を重視するあまり、労働組合としては本末転倒と思えるようなことを経験し、責任をもって活動に関われないと判断し、ここを離れました。この様子を「ポストモダン原理主義」と表現した人もいました(繰り返しますが、ここで活動できたことには感謝しています)。
 別の非正規雇用が中心の個人加盟の労働組合では、有能なオルガナイザーの人に拠って組織が運営されており、オルガナイザーは決して威張っているわけではないし、献身的に活動をしているけれど、役員との関係が親分・子分のように見えることがあり、運営を担う次の世代が育っていないように見えました。会社との交渉の仕方や争議の作戦の立て方など、学ぶべきことが多く、私にとっては、組合活動における「心の師匠」のような方ですが、優秀なプレイヤーが優秀なコーチになるわけではない、という言葉を思い出しました。人を育てるには、仕組みが必要だし、コミュニティ・ユニオンのような組織で組合員の力を高めるには、タテの人間関係から脱却することが必要だと思うようになりました。

 個人加盟のユニオンという労働組合の活動に関わるなかで、またその他のユニオンについて知るなかで、このままではまずいのではないか、という危機感を持つに至ったのです。
 パートタイマーといった、地域の非正規雇用の人たちや労働組合と縁遠かった人も加入できることを前面に打ち出したユニオンは、1980年代に全国各地で作られたようですが、当時30代だった、有能で魅力的で豪腕な中心メンバーが、そのまま30年の年を重ねて、執行部が高齢化しているように見えます。次の世代の担い手、リーダーを育てられず、特に地方の個人加盟組合は、「限界組合」が増えているように見えます。
 御用組合とは違って、闘っている組合であっても、というかむしろそんな組合では、有能で豪腕なリーダーが、俺についてこい、俺の背中を見て育てといわんばかりの接し方を組合員に対しがちです。リーダーというかボスに専門知識や経験が蓄積され、手法を体系立てて次世代に伝え、戦略的に人を育てるということをしていないように見えました。
 上下関係が強く、ボスのパーソナリティによって支えられる組合運営になっていて、ボスが気に入らない人を排除したり、ハラスメントが横行するという、タテの人間関係の弊害も見えました。
 強くて有能なボスが中心になって上下関係のなかで組織を運営すると、200~300人くらいまでは組合員が増えるようですが、一定規模以上には大きくならないで高齢化に伴って縮小再生産していくようです。どんなに超人的な人でも1人の人間ができることには限りがあります。
 しかし、それでいいのでしょうか。リーダーの役割は、自分がいなくなっても組織が問題なく回るようにすることだと思います。自分の居場所にすることではありません。特に個人加盟ユニオンという、社会的にインパクトのある活動をしてきた組織が、行き詰まりを見せているのは、本当にもったいないことだと思います。

 ボスがタテの人間関係によって支配するような組織だと、それ以外の人は、受け身になってしまって、本来の力を発揮できません。一方、組合のボスに反発するだけで、対案がないまま、組織のありようを批判するだけだと、労働組合としての闘争力がなくなり、弱い立場の人が弱いまま集まっている組織になってしまいます。
 ヨコの関係を作り、ある程度誰もがリーダーシップを学べるようにし、現場からリーダーを育てるがゆえに強い組合になりたい。そんな思いでコミュニティ・オーガナイジングを活用してきました。
 COJのワークショップで、最低限のトレーニングを受けた争議の当該組合員は、自分の言葉でスピーチできるようになりました。人によっては、勇気を持って闘う姿を見せたり、時間軸を意識しつつ、そのことを戦略として共有できるようになりました。インターネットも積極的に活用して、組合員と会社という当事者だけではない、その外の人に積極的に関わってもらいブラック企業を社会的に包囲するキャンペーンに取り組むこともできます。そのような取り組みのなかで、当事者自身、関わる人の中に力が蓄えられます。
 全ての闘いをオーガナイジング的に取り組めるとは限りませんが、当事者、関わる人の力を高めることは意識しています。
 労働組合のみなさんにも、労働弁護士のみなさんにも、ぜひ、コミュニティ・オーガナイジングを活用してほしいです。試しにワークショップに参加したい、組織内でワークショップを開催したいと思われましたら、COJに問い合わせてみてください。

 私は、職場で理不尽なめに遭った労働者から労働相談を受けて、一緒になって会社と交渉する、そのなかで仲間の闘う力を高めるということに取り組んでいます。なぜ、こういうことに全力を傾けようと思うようになったのか、考えてみました。
 個人的な経験ですが、私は、群馬県でりんご園を営む両親と、祖父母と子ども時代を過ごしました。私は、自然に恵まれたなかでのびのびと育ったのですが、農家の嫁である私の母にとっては過酷な環境でした。朝から夕方まで農作業に追われ、食事時に父が休んでいる間に家族6人の食事を作り、薪でお風呂をわかして、帳簿をつける、しかも、自分の自由になる現金はほとんどない、という状態です。

 私が小学生の頃に、父が会社を辞めて、兼業農家から専業農家になると、家はどんどん貧乏になっていきました。父は心が弱く、ままならない状態を人のせいにして、心の安定を保とうとする人でした。夜ごとに、母に対して、お前が働かないからこうなった、お前のせいだと責め立て、時に、暴力をふるいました。
 母は、自分だけ夕食を食べないという方法で自分の体を痛めつけることで、反発の気持ちを表していました。そのため、母の体は弱っていきました。私と、妹、弟の三人兄弟は、夜になって父が母を責め立てて、憂さ晴らししようとするのを、何度も止めに入りました。父は子どもたちが何を言っても馬鹿にするばかりでした。
 私が高校生になった日の夜、父が母の寝る部屋のふすまを開け、しつこく母親をなじりました。別室で勉強をしていた私は、紺色のブレザーの制服のまま、怒鳴り込んでいき、父がいかに理不尽で筋の通らないことを言っているかを、大声で責め立て、罵倒しました。私は、もう、小さい子どもではありませんでした。
 父は、後ずさりし、捨て台詞を吐いて、部屋から出て行きました。
 このとき、私は、理不尽なことは許さない怒りと勇気、おかしいことをおかしいと説明できる言葉を手にしていると気づきました。

 私たちは、無力な子どもではありません。日々働く職場で、理不尽な目に遭ったら行動する力を持っています。誰もがその力に気づいて使いこなせるようになるため、コミュニティ・オーガナイジングを活用して、不安定雇用、ブラック企業で働く仲間の力を高め、組合員自身が主人公となって参加する組合活動をしていきます。

●プレカリアートユニオン執行委員長。1973年生まれ。1998年よりフリーライターに。執筆の傍ら、非正規雇用が中心の個人加盟の労働運動に参加。2012年4月にプレカリアートユニオンの設立に参加し、専従の書記長に。2015年9月から執行委員長。著書に『ブラック企業を許さない!』(かもがわ出版)、『イラストでわかる 知らないと損する パート&契約社員の労働法 Ver.3』(東洋経済新報社)、『自分らしく働きたい』(大日本図書)、『おしえて ぼくらが持ってる働く権利』など。
スピーチの動画→「皆さんはすでに道具を手にしています。闘う力は皆さん自身の中にあります!」プレカリアートユニオン執行委員長の発言 プレカリアートユニオン争議解決報告会 2015年12月23日(7/7)https://www.youtube.com/watch?v=l2hzzqFTDSs
プレカリアートユニオンのウェブサイト http://www.precariat-union.or.jp/
プレカリアートユニオンのブログ http://d.hatena.ne.jp/kumonoami/

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9月17日(土)16時プレカリアートユニオン第5回定期大会記念イベント・映画『アリ地獄天国(仮)』&トーク

プレカリアートユニオンのメールマガジンを発行しました。
登録はこちらから http://www.mag2.com/m/0001556593.html

■9月17日(土)16時から、プレカリアートユニオン第5回定期大会記念イベント・映画『アリ地獄天国(仮)』&トーク、写真展「ユニオンという群像」を行います。トークの登壇者は、佐々木亮(弁護士・ブラック企業被害対策弁護団代表)、安田浩一(ジャーナリスト)、土屋トカチ(映画監督)、西村有(仮名:アリさんマークの引越社・映画に登場する現役社員)。18時30分からは交流会(参加費無料です)。場所は初台駅近くの組合事務所会議室。ぜひご参加ください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━http://d.hatena.ne.jp/kumonoami/

 Precariat Union 駆け込み寺から砦へ
 非正規雇用でも若い世代の正社員でも組合を作って労働条件をよくしたい!
 プレカリアートユニオン(PU)通信 第56号 <2016.09.15発行>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━http://www.precariat-union.or.jp/

 

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2016年4月12日(火)20時から放送の「のりこえねっとTV」の第一部に出演

2016年4月12日(火)20時から放送の「のりこえねっとTV」の第一部に、プレカリアートユニオン委員長の清水直子が登場。https://www.youtube.com/watch?v=QiE0wD0dAso&feature=youtu.be のりこえねっとTV1.「処凛が聞く 清水直子さん(プレカリアート・ユニオン)」清水直子×雨宮処凛 2.「シリーズ「ヘイトとは? 第9回 『三国人』という言葉」/3.渡瀬夏彦の「うちなー民主主義最前線 第11回」

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謹賀新年

あけましておめでとうございます。今年もひたすらにブラック企業と闘い、仲間の労働条件の維持向上に努め、働いて生きていく未来が今よりよくなるように励みます。

昨年は、このブログを更新する余裕がないほど慌ただしい日が続きました。日頃どんなことに取り組んでいるかは、プレカリアートユニオンのブログをご覧ください。http://d.hatena.ne.jp/kumonoami/

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昨年は、『ブラック企業を許さない!』(かもがわ出版)が、韓国でも翻訳出版されました。

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選挙バトンリレー #選挙br 2014年12月14日は衆議院選挙の投票に行きます!

プレカリアートユニオンという誰でも1人から加入できる労働組合で書記長をしている清水直子です。被災地支援に尽力している弁護士の小口幸人さんの呼びかけに応えて、12月14日の衆議院選挙の投票率を上げるキャンペーン、選挙バトンリレーに参加します!

#選挙br
https://www.youtube.com/watch?v=DIGRFGc1Up4&feature=youtu.be&app=desktop

同級生がオレオレ詐欺に関わっていた。1年後も今と同じ職場で働いている自分が想像できない。ブラック企業だと分かっているけれど辞められない。奨学金という名の何百万円もの借金を返す見通しが立たない。長く働ける正社員の仕事を探しているのに契約社員や派遣の求人ばかり。ボーナスなんて見たことない。そういう若い世代が増えています。雇用の不安定化は、社会の不安定化を招くということを、相談者や組合員と接するなかで、実感しています。

安倍政権の2年間で有効求人倍率が改善したと言う人がいます。非正規労働者は123万人増え、正社員は22万人減りました。追い打ちをかけるように、安倍政権は、労働者派遣法を変えて、もっともっと派遣労働者を増やし、不安定な派遣のまま、都合よくずっと働かせることができるような仕組みを作ろうとしています。労働者派遣法の改悪案が、臨時国会で成立しそうになりましたが、多くの反対の声が上がり、衆議院も解散したため、いったん廃案になりました。

自民党が勝って安倍政権が続くことになれば、派遣法の改悪案がまた提案されるでしょう。そして今度は、無理矢理にでも成立させようとするでしょう。2014年12月14日は、衆議院議員選挙です。派遣法が改悪されて割を食ってしまう、正社員になりたいのになれない派遣労働者、派遣との置き換えが進む職場の正社員、これから社会に出る世代――安倍さんたちは、どうせあいつらは、投票しない、そんなふうにたかをくくっているのでしょう。社長に文句を言うのは勇気がいるけれど、選挙なら簡単です。政治も自分の働く条件を決めることも、諦めたり人任せにはしないのが肝心。「こうしたい」「こうしてほしい」と意思を伝えましょう。そうしないと、政治家にお金をだしている会社の「こうしたい」「こうしてほしい」ばかりが実現してしまいます。私たちの雇用を犠牲にして。ちなみに、ボーナスなんて見たことない仲間のためにこそ、労働組合はあると私は思います。

この投稿を見てくださったあなた! お願いがあります。バトンを受け取って、48時間以内に誰かにつないでください。

*****
「#選挙br」とは、「2014年衆議院議員総選挙」の投票率を上げるために企画されたキャンペーンです。

1.誰かと選挙について語り合う(3分以上ならOK)。選挙に関することならテーマは自由。「選挙について語り合いました」という報告&語り合った相手との写真をアップ。
2.「私は投票します」という宣言&宣言している写真をSNSにアップ。「#選挙br」というタグをつけましょう。
3.1と2の写真をアップするときに、次に取り組んでもらう人1~2人を指名。指名した相手には、念のため、メール、メッセージ、電話などで連絡する。
4.指名された方は、48時間以内に、できる範囲で1、2、3を実行。

期限は投票日前日の24時までです。
投票したら、投票後「投票しました」とSNSにアップしましょう!

ルールは、以上の情報をまとめた動画です。
http://youtu.be/DIGRFGc1Up4
*****

今日の『朝日新聞』2014年11月27日付朝刊に、組合員が取材に協力した記事が掲載されました。
http://www.asahi.com/articles/DA3S11476874.html
(政権2年を問う)雇用 「雇用100万人増」増えたのは非正社員 2014衆院選

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『労働法律旬報』2014年7月下旬号に「現場からの報告 田口運送の闘い」を書きました

『労働法律旬報』2014年7月下旬号に「現場からの報告 田口運送の闘い」を書きました。
原告全面勝利の横浜地裁相模原支部判決も掲載されています。

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最近のわが家の第1猫(オス・もうすぐ7歳)。

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『月刊労働組合』(2014年7月号/599号)に自著『ブラック企業を許さない!』の紹介記事を書きました

『月刊労働組合』(2014年7月号/599号)に自著『ブラック企業を許さない!』の紹介記事を書きました。

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http://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/ha/0678.html

『ブラック企業を許さない! 立ち上がった若者から学ぶ闘い方マニュアル』
ブラック企業被害対策弁護団:編
清水 直子:著
かもがわ出版

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«『週刊金曜日』(2014年5月23日/992号)に「『残業代ゼロ』は『過労死法』だ」(棗一郎弁護士の談話)の記事を書きました